旗の由来

古事記の中で葬儀の模様を描き出した部分に「笛を吹き、はたを立てる」と言った記載に始まり、旗といえば風になびく布製を想像しますが、飛鳥時代に銅版に見事な透し彫りをした仏具としての金銅天蓋大幡・小幡もあり、宗教・儀式に使用される一方、多くの旗はしるしであり、旗じるしという言葉がそれを表現しています。

西洋の旗の始まりは、紀元前ローマの軍旗にあった様ですが、金属製の鷲章でした。一方、ペルシャ詩史(紀元前500年頃)には、当時専政君主の暴政に悩んだ鍛冶工カウェが反抗して立ち上り、仕事着の犬革の前垂れを竿の端に吊るして、ペルシャ保護の旗じるしとして用いたと記されており、以降、A.D.1100年代のキリスト教徒と回教徒が戦った十字軍戦争を皮切りに旗の認識が深まりました。

日本の国旗「日の丸」に関しては、文武天皇の大宝元年(A.D.701年)に天皇が日を形どった旗を用いた、と続日本書記に記されています。

戦国時代、武田信玄・豊臣秀吉らは日の丸を旗印とし、江戸幕府に至っては、幕末1865年老中阿部正弘により、異国船から識別する為に「白地日の丸印」を日本総船印とする命が下され、後の明治三年(1870年)に日章旗が正式に国旗として太政官布告で制定されました。