全国の漆器名と産地、特徴をご紹介致します。
V-SHIKAでは紀州塗を利用した優勝カップを製作しております。
会津漆器(福島県) | 堅牢な塗りとおめでたい絵模様など、多彩な加飾法で美術工芸品ではなくお椀・重箱・菓子鉢・盆等の暮らしに密着した日常用品が主力である。 |
山中漆器(石川県) | 山中温泉近辺は日本一の欅の産地で、桧やハンサなどの原木に恵まれ木地の挽物加工・くり抜き加工が山中塗の特色で、菓子鉢・銘々皿・茶托等の生産が多い。 |
紀州漆器(和歌山県) | 室町時代に紀州木地師によって渋地椀が作られたのが始まりと言われ、紀州産の桧を木地とした挽物・曲物・板物などの漆器が有名。 |
津軽漆器(青森県) | 弘前市付近で産する塗工芸品。漆で凹凸の地を作った上に数回各種の色漆を塗り重ね、平らに研き出して色漆の層を斑の模様に表すのが特色。 |
江戸漆器(東京都) | 1600年頃、江戸に入城した徳川家康が、京都の漆工を招いたのが始まりと言われる。後に塗りや蒔絵の技術の進歩で茶道具・座卓など日常漆器として普及し、「そば道具」「うなぎ重」は江戸漆器として有名。 |
高岡漆器(富山県) | 江戸時代の初め(1609年頃)、加賀藩二代目藩主前田利長が、高岡市に高岡城を築いた際、武具や箪笥・膳など日常生活品を作らせたのが始まりと言われる。花器・壁掛けなどの室内品生産が多い。 |
輪島漆器(石川県) | 能登半島北部の輪島で産する漆器で、下塗りに珪藻土系の地の粉による本堅地を用いることで堅牢な事と、沈金彫りによる装飾が特色である。「うるし工芸」の代表が輪島塗とも言われる。 |
鳴子漆器(宮城県) | 木目の美しさをそのまま生かし、素朴な中に奥深い味わいを持つ「木地呂塗」「ふき漆塗」「紅為塗」、波紋を利用した「龍文塗」があり、1991年(平成3年)に国の伝統的工芸品に指定される。 |
木曽漆器(長野県) | 色の塗り重ねを十数回行い、平面研きをする事で出来る色漆の断層模様が特色である。座卓・盆・膳・重箱・花器等の生産が多い。 |
越前漆器(福井県) | 歴史は古く(6世紀頃)、当時の天皇に冠の塗り替えを命じられた漆塗り職人が、黒塗りの食器を献上したところ、艶の見事さに深く感銘され、製作を奨励されたのが始まりと言われる。 |
高松漆器(香川県) | 1642年(寛永19年)、高松藩松平氏初代〈頼重〉が製作を奨励されたのが始まりと言われる。年数が経過するにつれて、伏漆が透明度を増し、朱色が鮮やかに発色し光沢と深みが増し、使うほどに味が出る。 |
京漆器(京都府) | 室町時代以後、京都を中心に栄えた茶の湯の文化と共に広まり、塗りと蒔絵に伝統的技法があり、国の伝統的工芸品に指定される。茶道具を始め、お祝いや祭事に欠かせない食器類・家具・調度品の生産が多い。 |
琉球漆器(沖縄県) | 木地にデイゴ・シマタキ(エゴの木)を使用していることから、製品が狂う(反る)ことなく、世界中のいかなる気候の下でも安心して使用出来る。又、下地に豚血を使用し塗りの接着を強くする技法が特徴である。 |